陽の当たる場所
「穂花…俺は…忘れろとは言ったけど、冗談にしろとは…言ってないんだぜ?」
「え…っ」
穂花を壁に追い詰めていく。
いわゆる、壁ドンってやつだったか…?
「ちょ…じゃあ、どういうこと⁉︎」
「俺は本気でお前が好きだ。でも、お前が失敗ばっかだから…俺のせいだろうと思って忘れろって言ったんだ」
「え…なんなのよ、それ‼︎私は…私は…雄大に好きって言われて嬉しかったのに」
最後のほうは小声だったけどしっかり聞こえた。
俺は耳が良くて良かった。
「へぇ。嬉しかったんだ?どういうこと?」
「…っ、私も…雄大のことが……ああ‼︎これ以上はまだ言えないの…‼︎」
言えない?