陽の当たる場所
《話したいことがある。いつものカフェに来てくれ》
春紀にそのメールを送る。
春紀には伝えなきゃいけない気がするんだ。
「おう、雄大。いきなりどうしたんだ?」
「春紀…なぁ、俺、どうすりゃ良いと思う?」
「は?どうしたんだよ?結婚についての惚気とかじゃねぇのか…?」
「俺さ…ガン…だってさ」
「は?ははっ、雄大も面白い冗談言うようになったなぁ…。あれ?今日、エイプリールフールじゃねぇよ??」
「ちげぇよ…本当にガンなんだ」
「…。なんでだよ…、穂花と結婚するんじゃなかったのか…?お前は」
ああ、そうだよ…
俺は穂花と結婚する予定だったんだ。