もう恋諦めました。
「本気…?」

やっと、言葉が出た。

崚希は、頷いて
私に少しずつ近づいてくる。

「…お前が好きだ」

そう言いながら、崚希は
なにかを取り出した。

なにかを握った拳を、
私の前に差し出した。
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