もう恋諦めました。
「久しぶりだな」

気がつけば、
崚行は私の席の前にいた。

一瞬、身体が震える。

「なによっ…」

睨み返す。
今の私は、それしか出来なかった。

初恋の相手。
いじめから庇ってくれた相手。

そして、最後は
私を見捨てた人。
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