もう恋諦めました。
「どうして、今朝あんなこと言ったの?」

崚行の瞳が、
私を捉える。

「それはっ…」

「それは?」

好きだから、なんて言えない。

言葉が詰まって、
なにも言えなくなった。

すると、
崚行は微笑みながら

私の頭をクシャクシャと不器用に撫でた。
< 42 / 115 >

この作品をシェア

pagetop