。。記憶のカケラ。。



「無理すんな」



俺は自分が羽織っていた上着を椎名の肩にかけた。



「‥…ありがとうございます」



下を向いていたが、耳が赤くなっていたのを見ると、顔も赤くなっていただろう。


静かな海で何をするわけでもなく、ただ二人で海を眺めていた。


不思議と気が楽になる感じがした。
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