あたしだけを愛しなさい





でも直ぐに笑顔に変わって、




「そっかあ!なら仕方ないね?また今度一緒に帰ろっ!」




明るくそう言い切った。





そして真美と放課後で人が少ない教室で分かれ、俺は先生のいる職員室ではなく屋上へ向かう。





呼び出されたのは教師ではなく、誰か知らない女の子。





つまり告白だ。





彼女持ちだけど、こんな呼び出しは日常茶飯事で。





真美はこの事を気づいているのかいないのか、今日みたいな日もただ少し悲しそうな顔をするだけ。




自分と帰る貴重な時間を捨てでも、他の女にわざわざ告白されに行く俺を攻めるなんてことはしない。





まぁ、それはそれで楽でいい。





って思ってる俺は冷たいのか?




普通は呼び出されても行かないだろうな…。





なんてことを考えながらも、屋上へと着いた。





この学校は屋上は立入禁止となっているが建前上なだけで、晴れの日の昼休みには人で賑わっているし、誰もそんな決まりなんて守ってない。






はぁ、と何に対してか分からない溜息を軽く付きながら、屋上を見渡す。












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