霞む視界の向こう側


 あたたかいものを探しにいこうって誘われて

 ついつい夜の中へ出発してしまったんだ

 ちょっと怖かったけれど

 手を握っていたから大丈夫って

 二人とも思っていたんだよね

 小さな光でさえ宝物に見えた

 涼やかな風も水音も全部

 昼間の世界のものとは違って思えたね

 夢中になって探した 新しくて懐かしくて素敵なもの

 今はもう手の中にはないけれど

 だけど まだ覚えてる

 あの夜のこと

 それが今も ちょっとした勇気ってヤツをくれるんだ



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