大事は失ってはいけないもの

でもその人のスピードは変わらない、後ろを見ると黒い目の赤い物が追いかけて来る
男の人は舌打ちをして。

「お前しっかり捕まってろ」

と言うと木の上に登り高く飛び降りた。
目をつぶっていた私はそっと目を開けると
山が広がっていた。すごく綺麗で大きい山が広がっていた。
そして1つの崖に降りた。
男の人はそっと、私をおろすと

「お前何やってる、山の入口に立ち入り禁止って看板あっただろ！？」

下をみていて気づかなかったのかも。

「すいません。」

「はぁー」

と一息して、お面を取る。

「は！？ー」

その顔はゆーちゃんに似ていた。
私は下を向いて、気持ちの整理をした。
もうゆーちゃんはいないのと思っていると男の人が私の顔除き混む

「どうした？酔ったか？」

「え！？」

「泣いてるのか？」

「いいえ違います。」

と言うとやっぱり酔った見たいで目眩がして、体の力が抜けると、何も見えなくなるそして、男の人の声だけが聞こえる

「おいおい大丈夫か？」

私は気を失った

「クッス、えーんえーん」

「このブス来るな」

「そうだそうだ！」

何でそんなこと言うのみんな。

「ねぇー、友梨ちゃんこっちで遊ぼう」

温かい手に優しい笑顔

「雄大君、いいのグス」

「いいよだから泣かない」

その温かい手は頭を撫でてくれた。私の大好きなゆーちゃん。

「大変よ。友梨ゆーちゃんが」

「ゆーちゃんが何？！」

「事故にあったって」

「え！？」

怖かった、また一人になるのが怖かった、私の手を引っ張ってくれる、人がいなくなるのが怖かった。

私は目が覚めた、上に星が輝いて気付くと羽織がかけてあった

「夢…か？」

「起きたか？」

と横に座って居たのはさっきの男の人。

「…」

「大丈夫か？」

「はい、ありがとうございます」

きっと私のそばに居てくれたのだろう。

「アホくさ」

と呟くと男の人は

「早く帰れ、もう来てはいけない」

とそっぽを向く

「はい」

と私は言った、だってこの人はゆーちゃんに似てて会うのが嫌だった。この世界にまだゆーちゃんはいると思ってしまうのが怖かった。

「なら、早く帰れ」

「はい」

と頷く私は立ち上がって、道を歩く。

「ちょっと待て」

私の手を引っ張った、男の人の顔を見た時、ゆーちゃんに重ねしまった。

「やめて！！」

と男の人の手を振り払う。

「あ！すいません。」

男の人は呆然とする。

「俺もごめんいきなり、さっきまで帰れって言ってた、奴に手を引っ張られたら驚くよな、悪い」

違う私が悪いの私が整理出来ていれば

「で？何ですか」

「明日も来てくれ」

とその時月の明かりで見えた彼の顔は照れていて、赤くなっていた。

「いいですか？」

「うん」

私は何を言っているの、この人まで自分の世界に入れるつもりなの私。

「ならぜひ」

私血迷ったのかな？
と私は走っておばーちゃんの家に戻る

「ただいま」

「お帰り」

とおばーちゃんが行った時ゆーちゃんの親が居た
私は覚悟をした。

「こんにちは」

「こんにちは友梨ちゃん今日は渡したい物があってね」

「何でしょう」

とゆーちゃんの親の近くに座った。
渡せれたのは小さな箱。

「何ですか」

とあけると写真を入れられるネックレス。

「それね、雄大があなたにって、病院で渡されたのでもその後すぐ…」

私はネックレスのフタを開けると…私の一昨年の誕生日の時撮った二人の写真。
思わず泣いた、止まらないこんなに涙が出るなんて。

「お母さんありがとうございます。大事にします。絶対に」

握りしめている。

「ごめんなさい。あのバカがごめんなさい。友梨ちゃん」

とお母さんも泣く。一番辛いはずのお母さんが何で謝るの？

「謝らないでください。これをもらっただけで、気休めです」

と私は笑うとお母さんが抱きついて来た。

「優しいね、友梨ちゃんはありがとう」

と言ってくれた。