大事は失ってはいけないもの
思い出
そして次の日あの人がいる森に行った、昨日もらったネックレスをして

「おーいいる?」

返事がない。

「おーいおーい」

その時行きなり、手を引っ張られて、草むらに入ると。

「本当に来たんだ」

と笑う彼、やっぱりゆーちゃんに重ねてしまう。

「う、うん何でこんなところに?」

「さっきから変なのがうろついててとだから、もしお前が来たとき危ないからここにいた、よし!昨日の崖に行こう」

と立ち上がって、草むらを出たすると。彼は私をまた抱き上げて高く飛ぶ。翼があるように高く。

「ねぇー、名前は?」

「俺?俺は夏樹、お前は?」

「友梨」

「友梨、友梨、いい名前」

と呟き微笑んだ。
そっと、顔が熱く感じた。
そして崖の上。

「夏樹って翼があるみたいだね」

と笑うと

「そうか、まあ~妖怪だからなアハハ」

「え!?…えーーーーーーー!」

頭が真っ白妖怪?聞いてないよ。

「あれ言ってないっけ、俺妖怪だから」

「知らないビックリした。そんなに人間見たいなのに」

「元は人間だ」

「え!?何で妖怪に」

「未練、家族皆殺されて、しかいしすると思ってたら、こんなに時間が経ってて、そしたら、死ねない体になった」

でもこれで夏樹はゆーちゃんじゃないって分かった。
私は少し期待してた。
この人がゆーちゃんじゃないかって。

「友梨思ったんだけど、そのネックレスどうしたの?」

「あーこれ?私のはじめての友達との思い出の写真」

「その友達って引っ越しとか?」

と首を傾げる

「ううん、トラックとの接触事故で」

と言うと私は涙が止まらない。

「ごめん、友梨ごめんだから泣かないで」

その時私は今の言葉をゆーちゃんと重ねた、怖いくらい似ていた。

「アハハ、いないのに何でだろうね?」

と笑うと、夏樹が私を抱きしめた

「確か、今の時代慰める時ってこうすればいいんだよね?」

怖いすごく似ているゆーちゃんに居ないと分かっている。でも夏樹がゆーちゃんに見えて仕方ない。
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