大事は失ってはいけないもの
たくさんの人に流されそうになるけど夏樹が手を握っていてくれる。大きくて温かい手はゆーちゃんとの思い出を語る。
「夏樹、綿菓子食べる?」
「うん」
砂糖だけで出来たお菓子、雲見たいにふわふわしてて甘いお菓子。
「おじさんこれ2つください。」
「へいよ。なんだい彼氏か?お嬢ちゃん」
「違います。」
「今の学生はやるね~」
とおじさんは言うけれど、夏樹はそんな感じに私を見てない。
「夏樹そろそろ花火の時間だよ。」
「うんじゃ、行こう」
浜辺にはたくさんの人が溢れかえっていた。驚くほどのカップル。
私は今気付いた多分私はゆーちゃんと恋人になりなかったのだと。
「ただ今より第45回の○○花火祭りを開催いたします。」
と放送が流れる。
「花火か山で1人でよく見てた、火薬の匂いがするんだよな」
「私はゆーちゃんとよく来たよ」
その時人の流れがいきなり激しくなった、夏樹と繋いでいた手が離れた。
「夏樹!」
「友梨!」
いきなり、離れた手は少し冷たく感じたそして寂しさが込み上げた。ゆーちゃんと同じように離れたくない。
「友梨」
その時私を抱き寄せたのは夏樹だった。
私は泣きそうになる。けど夏樹は強く抱きしめている。
「友梨大丈夫?」
「うん」
と泣いてる事を隠すために夏樹に顔を埋めると
「俺は何処にも行かない」
「うん」
バーンッ
花火が上がった。
「キレイだ」
「そうだね。」
と笑うと。
「でも、これで最後だ」
「え?」
夏樹は強引に人から離れて、誰もいない浜辺に来た。
「ごめん、友梨」
「え?」
その時だ、夏樹が少しずつ光る。足の先が見えていない。
「もう、最後だ」
「え?」
なにが起きているの?
「俺はもうここに居れないんだ、ごめん」
「夏樹なに言っているの?」
夏樹が涙を流した。
「そばにいるって言ったのにごめん、無責任でごめん」
するとゆーちゃんのお葬式が頭を回る
また、大事なものを失うの?
「いやだよ。もう失いたくないよ」
「俺も放したくないよ。」
「夏樹いやだ行かないで」
でも、話しているうちにドンドン薄れていく夏樹。
「ごめん、友梨おいで」
と大きくて手を開いた。
私はその腕に飛び込んだ。
「いやだよ。」
と涙が止まらない。滝のよう流れる。
「友梨俺、大事なものの区別の仕方わかったよ。大事なものは失う事を嫌がる事だ。
そこで友梨、友梨に今俺がいなくなることを嫌がっているって事は俺も友梨の大事の1つかな?」
「あ!うん大事だよ。大切だよ」
「嬉しい~大事にされるって嬉しいね」
「だからいかないでよ!!」
「ごめんそれは出来ない、友梨今までありがとう。俺も友梨が大事だよ」
とその言葉を残して、消えた…何も残す事なく消えた、翼を失った鳥のように私はおかしくなりそうだった。
波の音が頭を巡る。
「夏樹、綿菓子食べる?」
「うん」
砂糖だけで出来たお菓子、雲見たいにふわふわしてて甘いお菓子。
「おじさんこれ2つください。」
「へいよ。なんだい彼氏か?お嬢ちゃん」
「違います。」
「今の学生はやるね~」
とおじさんは言うけれど、夏樹はそんな感じに私を見てない。
「夏樹そろそろ花火の時間だよ。」
「うんじゃ、行こう」
浜辺にはたくさんの人が溢れかえっていた。驚くほどのカップル。
私は今気付いた多分私はゆーちゃんと恋人になりなかったのだと。
「ただ今より第45回の○○花火祭りを開催いたします。」
と放送が流れる。
「花火か山で1人でよく見てた、火薬の匂いがするんだよな」
「私はゆーちゃんとよく来たよ」
その時人の流れがいきなり激しくなった、夏樹と繋いでいた手が離れた。
「夏樹!」
「友梨!」
いきなり、離れた手は少し冷たく感じたそして寂しさが込み上げた。ゆーちゃんと同じように離れたくない。
「友梨」
その時私を抱き寄せたのは夏樹だった。
私は泣きそうになる。けど夏樹は強く抱きしめている。
「友梨大丈夫?」
「うん」
と泣いてる事を隠すために夏樹に顔を埋めると
「俺は何処にも行かない」
「うん」
バーンッ
花火が上がった。
「キレイだ」
「そうだね。」
と笑うと。
「でも、これで最後だ」
「え?」
夏樹は強引に人から離れて、誰もいない浜辺に来た。
「ごめん、友梨」
「え?」
その時だ、夏樹が少しずつ光る。足の先が見えていない。
「もう、最後だ」
「え?」
なにが起きているの?
「俺はもうここに居れないんだ、ごめん」
「夏樹なに言っているの?」
夏樹が涙を流した。
「そばにいるって言ったのにごめん、無責任でごめん」
するとゆーちゃんのお葬式が頭を回る
また、大事なものを失うの?
「いやだよ。もう失いたくないよ」
「俺も放したくないよ。」
「夏樹いやだ行かないで」
でも、話しているうちにドンドン薄れていく夏樹。
「ごめん、友梨おいで」
と大きくて手を開いた。
私はその腕に飛び込んだ。
「いやだよ。」
と涙が止まらない。滝のよう流れる。
「友梨俺、大事なものの区別の仕方わかったよ。大事なものは失う事を嫌がる事だ。
そこで友梨、友梨に今俺がいなくなることを嫌がっているって事は俺も友梨の大事の1つかな?」
「あ!うん大事だよ。大切だよ」
「嬉しい~大事にされるって嬉しいね」
「だからいかないでよ!!」
「ごめんそれは出来ない、友梨今までありがとう。俺も友梨が大事だよ」
とその言葉を残して、消えた…何も残す事なく消えた、翼を失った鳥のように私はおかしくなりそうだった。
波の音が頭を巡る。