完全無欠⁈ お嬢様の執事


男がカーテンを開けたのか、背を向けていたが、彩の視線を感じたのか、彩の方に目を向ける。


彩は布団から目を出したまま、男から目を離せずに、固まって動けなくなる…。

(⁈ やばい!
このままじゃ、目が合っちゃう!)



しかし、彩の危惧した通り、2人の目線は、ばっちり合ってしまった…。


男は、彩ににっこりと微笑んだ。
それは、とても優しい笑みだった。

「お目覚めですね。
おはようございます。「お嬢様」」


その男は、完璧なまでのお辞儀をして、彩に言うのだった…。


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