ゴーインな彼女はおキライ?
「よしッ!俺らも、もう少ししたら、学校いこっか!!」



今のあたしは、優しく言ってくれる裕の声も、あの南の裕に対しての笑顔も、全部を苛立ちにかえてしまう。 


「…ン。」

「ん?」

「ゴメン。あたし、家帰るから…一人で学校行って。」

「どぉーして?おくってよ〜♪」

「うるさいッ!!!!」


部屋中に響きわたるあたしの声。正直、自分でもびっくりした。 


でも、それ以上に、裕がびっくりした顔をしてた。 

「…リラ…?」


あたしは、その場にいることができず、裕の家を飛び出した。 


途中、裕があたしの名前を呼んだけど、振り返らず家をあとにした。
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