かけがえのないもの
途切れたロゴスに、罪の華を

晋弥は驚いた顔をしたものの唇を重ねた、舌を割り込ませ口内を荒らし酸素を奪う様に

幸せだった、けして結ばれないハズの相手と火照る体を重ねて
重ねた手は不思議と暖かい、熱さじゃなく温もりが小さな灯火の様に籠る


「好、き…間違いなんかじゃ…ないよねっ…」


「間違ったっていい、俺が愛してんのはお前しかいないからな…」


余裕の無い自分の言葉にも笑顔を向けてくれる、自分の中に入っている欲望とは違う暖かい笑顔
優しく唇を重ねて、快感と嬉しさが瞳に涙を滲ませて


口にしてはいけないと、わかっているのに止まらない想いが胸を焦がすから意識が薄れて真っ白になる前に声を紡いだ







「愛、してる…」






続く
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