BLACK MoOn StaR
〜日向side〜
隣の部屋(馬鹿=宇宙)がさっきから騒がしい。
しかも夜中。
多分皆起きてるだろう。この騒がしさ。
「日向ぁぁぁぁぁぁぁあ!」
呼ばれたし。なんか急用っぽいし。
俺は怒りを含めてベッドから降り、無造作に隣の馬鹿の部屋を開けた。
ーーーバッターーーーン
「こんの馬鹿宇宙ぁぁぁぁ!!!今何時だと思ってんだごるぁぁぁ!もう30超えてんだ...ぞ...。...は???」
宇宙の部屋を見ると驚きのあまり怒鳴るのをやめてしまった。
「え。なに。なんで杏莉が宇宙の部屋にいるの。ついでに聞くけどなんで宇宙は血出てんの」
俺が入ってきた時にびっくりして振り向いた杏莉が口を開いた。
『ご、ごめんなさい。うっ。ごめ、なさい。私が、宇宙に怪我させちゃった...』
嗚咽交じりに号泣の杏莉。
え、待って。杏莉が泣いてる。
泣いてる。
俺は杏莉の所に行って杏莉を抱きしめた。