BLACK MoOn StaR
『ほな、解散〜。授業遅れんようにな〜』
椿が教室から出ると同時に遙と楓が私の席にやって来た。
『なんですか』
「今日の放課後!屋上来てね!待ってるから!!絶対だよ!!!」
『あー。うん』
今日は別に機嫌が悪いわけじゃなかったし許可した。
ーーーーーそして放課後。
私は今、屋上のドアの前にいる。
本当に行くの?杏莉。
嫌な予感しかしないその扉の先に
「あーーーー!!!杏莉ちゃん来てくれた!!!!」
いや、そりゃ来ますよ。
だって...
「来いって言ったの楓と遙じゃん」