BLACK MoOn StaR



『ほな、解散〜。授業遅れんようにな〜』


椿が教室から出ると同時に遙と楓が私の席にやって来た。


『なんですか』



「今日の放課後!屋上来てね!待ってるから!!絶対だよ!!!」


『あー。うん』



今日は別に機嫌が悪いわけじゃなかったし許可した。




ーーーーーそして放課後。

私は今、屋上のドアの前にいる。


本当に行くの?杏莉。
嫌な予感しかしないその扉の先に



「あーーーー!!!杏莉ちゃん来てくれた!!!!」


いや、そりゃ来ますよ。
だって...


「来いって言ったの楓と遙じゃん」





< 29 / 30 >

この作品をシェア

pagetop