あなたがいるから
そんな、他愛もない話をしていると下校時間が近づいていた。
「じゃぁ、そろそろ帰ろっかー!」
「そうだねー。」
私は、そんなに長くいた感じはしないけど
教室には私達以外みんな下校していた。
帰りの支度をしていると
私の腰まで伸びた黒髪が風にあたり
ふわっとゆれた。
「あっ。窓閉めなきゃ。」
「愛花、何してるの?帰るよー。」
「うん。ちょっと待ってねー。今、行く。」
窓を閉めようとした時
グラウンドでボールの片付けをしているサッカー部が目に入った。