チャンスの神はここにいる

夢?まぼろし?

キョトンとしてたら

「会いたくて……来た」

そう言って

ふわりと私を抱きしめる。

亮平君の香りがする。

「どうしても会いたくて……ごめん」

「私だって会いたかった」

「メグちゃんと一緒に今日のお祝いしたかった」

「私だってそうだよ」

回した腕に力を入れると
亮平君は愛しそうに私を強く抱く。

「ずっと見ててくれた?」

「うん。ドキドキした」

「俺だけ見てた?」

「亮平君しか見えなかった」

そう返事をすると

ゆっくり身体を離し
優しい目で私を見つめて「ありがとう」って……そっとキスをす……る寸前!



「いちゃつくなら中でやれ!早く俺を部屋に入れろ!」


純哉君が

怖い顔で怒ってた。


こんな時もご一緒ですか?

俺様大魔王っ!


邪魔だっ!!!!
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