チャンスの神はここにいる
「りょーうへーいー!」
怒りまくるスコアさんにド突かれても、亮平君は魂を抜かれたような人形になっている。
亮平君……ごめん。
目に涙を浮かべ
私は扉を閉めて自分の控室に戻る。
もう
落ち込みが止まらない。
純哉君
凄い顔してた
とっても冷たい顔してた。
あたりまえだよ
だって
こんな大事な舞台で
とんでもないミスを相方がヤラかして
その原因は私だもん。
このままじゃいけない
一番大切な時なのに
あぁ
だから純哉君は
恋愛禁止とか言ってたのか
仕事に集中できないものね
ごめんね
私が悪い。
純哉君
亮平君
ごめん。