チャンスの神はここにいる

これこそ
見る人が見れば
しっかり亮平君がネタを飛ばした事がわかるだろう。

でも
普通に見れば
まだセーフライン。

イケメンたちの生キスが衝撃的すぎ。

「今度またやったら」
純哉君が亮平君の顔を見て鋭く言う

純哉君。ごめん私が悪いの……って声を上げようとしていたら

「舌入れるからな」

純哉君はそんな言葉を亮平君に告げ

亮平君は
「二度としない」と、本気で真面目に答える。

「……ツッコメや……」

「二度としない」

そんな彼らの会話を見守る私。

もう絶対
亮平君はネタを飛ばさないだろう。

何があろうと。

「お前、狙われてるのか?ケツ触られてた?乳もまれてた?」
純哉君に聞かれ
亮平君も心配そうに私を見る。

「……ケツ触られてた」素直に言うと

「あのハゲーーーー!」
今までのストレスを発散するかのように、亮平君は大きな声で叫ぶから私は慌てて彼の口を手で閉じる。

「夜中に叫ばない」

「ごめん」

「ガマンしようと思ってた。バレて気を散らしちゃいけないって思ってたけど、亮平君が気づいて彼の気を散らしてネタを飛ばさせた。だから私が悪い」
純哉君に言うと

また
鼻で笑われた。

人が一生懸命謝ってんのに。

いやホント
マジムカつくんですけど
その態度!

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