チャンスの神はここにいる

「俺だけ見て」

ふたりきりになり
急に真剣に言われてなぜか焦る。

亮平君は私の隣に座り
そのまま私の顔を優しく指で滑らせる。

温かい指先が静かに
私の頬、唇、首筋に流れ
うっとりと目を閉じると

柔らかな唇が重なる。

「好きだよ」

「私も」

ギュッと強く抱かれてから

「来週勝って、ここに泊まる」

自分に言い聞かすように
亮平君は大きく宣言。

「待ってる」

絶対待ってる。

きっと勝ったらスコアさんとか、事務所の人達と祝勝会があるけれど、何時になろうと朝になろうと……絶対待ってる。仕事とバイトの休みをもらおう。

「純哉抜きで来る」

「連れて来たら怒るよ」

「うん」

亮平君は嬉しそうに微笑み
もう一度キスして部屋を出て行った。


亮平君とのエッチ
来週に迫りました。

ブループラネットは勝つ。

2人の顔を見たら
もう間違いない。
いいネタができたのだろう。

絶対勝つ。
信じる者は救われる。
私が信じなくてどうする。

相手が誰であろうと勝つ!

そして
亮平君とエッチだ。

私も気合を入れるぞ。

まずは
モノマネの新ネタ探そう。





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