チャンスの神はここにいる

いきなり『純哉君が私を好き』とか言って

『どっちが好き』とか言って

ワケわからないよ


どうして
そんな事を言うんだろ

どうして

私が亮平君の事
こんなに好きなのが

わからないのだろう。

それが悔しくて
今日負けた事より悔しくて


私は優しさに欠けていた。

亮平君の気持ちもわからず
自分の悔しい気持ちがいっぱいで

たった一言
素直に
「亮平君が好き」
その一言が言えなくて

肩をつかまれていた彼の手を振り払い

「そんな亮平君は嫌い」って

自分の心とは正反対の
ひどい言葉を吐いてしまった。






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