チャンスの神はここにいる
変わらない上から目線にムカつきながら
何を着て行こうか考える。
ちょいセレブっぽい場所だったっけ
数少ないお上品服をクローゼットから探しながら、懐かしい声に心が温まっていた。
人恋しいのか?私。
純哉君
私に何を言うのだろう
亮平君と別れた事は
当然知ってるよね
恋愛禁止って言われてたのに
亮平君と私は恋をして
ネタを飛ばしたり
純哉君に迷惑かけても
別れる事はなかったのに
別れちゃった。
私達は純哉君を振り回したかも
溜め息をしながら
グレーのニットワンピを身体に巻いて、ベッドに横たわる私。
亮平君とのデートに着ようって買ったワンピ。
あーっ!
もうっ!
メソメソしないぞ!
負けるもんかっ!