チャンスの神はここにいる

「最初から……好きだった」

切ない声が余計胸を苦しくさせる。

「気まずさとかあるかもしれないけど、俺はお前が手に入るなら、何を言われてもいい」

「仕事やりずらくなるよ」
消えそうな声でそう言うと

「仕事は仕事で頑張る。亮平に迷惑はかけない。あいつも俺にとって大切な存在だから」

これは本音だろう。

亮平君と純哉君は
深い絆で結ばれていて

お互いが認める
大切な存在。

「でも今の俺には、お前が大切」

スッと純哉君の前にグラスが置かれ
ライトを浴びてグラスが輝く。

キラキラしてるね
ブループラネットの2人みたい。

「卑怯だけど……今言わないと後悔するから言った」

「うん」

「苦しいぐらい好きだから」


売れっ子のイケメンからの告白

俺様だけど
純哉君はいつも私を見ていて
ダメ出ししながら
私の事を励ましてくれた。

あの時抱かれた優しい胸は忘れないだろう。

本当は優しい人だから。

素直にその胸に飛び込めば

精一杯私を守り
大切にして

愛してくれるだろう。



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