チャンスの神はここにいる
「純哉君とやれて楽しかったし。ネタもやらせてもらったし」
「ありがとう」
「ギャラは亮平君のポケットマネーでいいよ」
沢井君に言われて
亮平君が固まった。
人気のあるコリアンダーのギャラ
払えるのか?亮平君。
「やだなぁウソだってー」
沢井君は吹き出して笑うと、亮平君もホッとした
けど
「ひとつ貸しだよ亮平君。この貸しは大きいからね。今度は僕からのお願いは聞いてもらうよ」
沢井君はニッコリ笑顔を見せ
純哉君と亮平君は息を飲む。
「メグちゃん無事でよかった。亮平君と別れたら僕と付き合う約束は忘れないで」
沢井君はそう言って
スコアさんの元へ行き
次の大喜利に出る交渉を無邪気にしていた。
「ギャラを出すより……高い貸しだな」
「沢井君……やっぱ怖いヤツ」
純哉君と亮平君の会話を聞いて
思いきりうなずく私だった。
「それよりお前、アイツと付き合う約束したのか?」
「約束なんてしてないって」
「目を離すとすぐコレだ」
「コレって何よ」
「フラフラしてんじゃねーよ」
「フラフラしてません!」
この会話
はいそうです。私と純哉君です。
本当は亮平君とする会話なんですけど。
「まぁまぁふたりとも」
亮平君に止められる私達。
いつものパターン。