チャンスの神はここにいる

全てが終わったのが

朝の8時。

お客さんも頑張った。

出る方も観る方も
おつかれさまーって感じです。
最初から座ってるお客さん
お尻が痛くなってるだろうな。

無事終わったという事で、出演者もお客さんも一体感に浸ってしまう。

出演者全員が舞台に並び
マイクを回してご挨拶。

「また来まーす」
堂々と最後までコリアンダーもいて

「もう来なくていい!」と、スコアさんに突っ込まれていた。

コリアンダーは
ラスト前にまたネタをやったけど
かなり面白かった。
彼らも今はテレビが多いけど、舞台が大好きなのがわかる。

そのコリアンダーに大きな借りを作ってしまった亮平君。
ちょっと怖い。

でも沢井君には助けてもらった

あと安東さん!
後から連絡入れよう。
それから事務所の社長にも電話して、塚本さんにも連絡しなきゃ。

色々と頭を悩ませてると

「メグちゃん」って私の名前が舞台から呼ばれる。

へっ?
亮平君がマイクを握り、私の名前を呼んでいた。
客席のライトが点き
周りも私に注目する。

どうしたの?

でも上から亮平君に「立って」って言われ、思わず立ち上がると

「僕の彼女です」

亮平君は堂々と私を紹介し
女の子達の悲鳴が広がった。

驚きで一気に疲れがぶっ飛ぶ私。

りょっ
亮平君っ!

何を言うかっ!

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