チャンスの神はここにいる
大好きな亮平君と一緒に暮らす日々。
お互いの仕事が増えて
時間のすれ違いが多く
同じ日に休みとか少ないけど
ケンカもなく
毎日が新鮮で楽しくて
嬉しくて幸せ。
「あと……ゴメン。次の休みはメグちゃんに合わせる約束してたけど」
亮平君はテーブルに頭をゴンと下げ
その場で土下座。
またか……また仕事入ったか。
「ごめん」
声を大きくして謝るので、周りの人達がこっちを向いた。
「いいよ。ちょっと顔上げて、浮気して謝ってるみたいでしょ」
「浮気はないから」
真面目な顔でもっと大きな声を出す。
「わかったからいいよ」
寂しいけど
これもお笑い芸人の彼女の運命。
先月は私の都合でドタキャンしたしお互いさまか
でも
本当は少し寂しい。
「頑張って仕事して、てっぺんとるから」
「うん」
今日もその優しい笑顔にだまされる。
惚れた方が負けだね。