チャンスの神はここにいる

「お前はドSだよな」
ポソッと嫌味を言うと

「そーそー。よく言われるー」
爆笑もんで返事された。

「メグちゃん忘れる為に早く彼女作りなよ」

「お前も好きだったんじゃね?」
さりげなく突っ込むと

「あ、わかった?」って返事して「はぁ?」って大きな声を出す俺。

「気付かなかった?きっと亮平君は気付いてたよ。僕に対するガードがキツかったもん。隙あれば奪おうって思ったけどさ、すごいよね亮平君って。隙だらけに見えてメグちゃんに関しては全然隙がないので降参した」

え?そーなのか?
不思議な気持ちになってたら

「純哉、これ見て」
トイレから戻ったわんころな相方が俺に画像を回す

見るとそこには

ピンクの鳥の被り物をつけ
ピンクのワンピースで舞う亮平の彼女があった。


バカか

こいつ。

フラミンゴで舞うな!

そう思いながら亮平と爆笑する俺。


やっぱり

アイツが好きだな……俺。


あーあ

まいったわ。
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