その一瞬さえも、惜しくて。

ミルクを注ぐ陽太先生を
鼻歌しながらずっと見つめる。



「なんだよひかり、
いつもより上機嫌だな。」



「そう?いつも陽太先生といる時は
こんなんじゃんっ!」



「いやいや、元気になったよ最近。
誰のおかげかな。」



意味深に彼がわたしを見てくるもんだから
ちょっとむすっとした。



「やだな、先生。それは酷いよ。」





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