その一瞬さえも、惜しくて。


こんな汚いわたしを優しく抱きしめてくれた。


陽太先生が本当の神様に見えた。







「今すぐお母さんのところに行こう。
俺が話してくる。」




「え、いまから?
でもまだ授業が...。」



「大丈夫!俺が担任にはちゃーんと話しておくから。」




そう言ってわたしの手をとって学校の外まで走った。






「俺を信じろ。」



そう笑って言う陽太先生に胸が熱くなった。








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