その一瞬さえも、惜しくて。

和真と同じように
忘れ物でもしたのかな。



そんなことを考えていると
鳴瀬ひかりは、赤い傘を手に

昇降口を出ようとしていた。



何故か僕は、
もどかしい気持ちになって
気付いていたときには

心の声が出ていた。


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