その一瞬さえも、惜しくて。

お昼休みになると
和真が教室へと、ひょこっと顔を出した。


「あきら、飯食おうぜ~。」



お昼休みも和真が迎えに来てくれて
購買へご飯を買いに行く。

これも日課。



購買へパンを買って屋上へ二人で向かうと
和真は物珍しい顔をして

僕に問い掛けてきた。



「そういや、お前
鳴瀬さんに声かけたって本当?」



僕は口に含んでいたお茶を
飲もうとしていて

つい、むせてしまった。


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