その一瞬さえも、惜しくて。
「はぁ?お前自分で聞けよ。」
「無理だよ、全く関わりないんだから。」
「そんなこと言われてもなぁ。」
「いやだから、今日みたいに挨拶してさ!
こう、しれーっと聞くわけよ。」
あきらはかっこいいからイケる
なんて、余計な一言を添えて。
こいつはいつも無茶なことばかり
言ってくる。
「まぁ、期待はするなよ。」
「さっすが!持つべきものは友だな~。」
和真はすっごくでれでれしている。
本当に期待しないで欲しいんだけど。
関わるなって、本人から言われたばっかりだから。