その一瞬さえも、惜しくて。

《俺が知りたいんだ。》



これは本音。
嘘で書いたんじゃなくて、

本当に知りたいなって思った。



それを読んだであろう彼女は、

その下へ返事を書くこともなく
くしゃっと丸めて
また外へと視線を移した。



あーぁ、嫌われてしまったかな。



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