その一瞬さえも、惜しくて。

太陽が照り付けて
空調も効いている教室内だけど

鳴瀬ひかりの席の近くの窓だけは
かすかに開いていた。



校庭からの音が聞こえる。




また彼女は、遠くの外を
見つめていた。

いつものようにそれに僕も気付くけど。


ふと、目を疑った。


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