その一瞬さえも、惜しくて。

けれど、高校へ入学した私は
あの頃の自分とは違って、別人の様だった。


誰とも話さない、
体育の授業もいつも一人で上の空で。


何に対しても笑わない。



そんな私に気付いて話し掛けてくれたのは

陽太先生だった。



あの優しい笑顔と声に
私はとにかく、救われたんだ。



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