その一瞬さえも、惜しくて。

雨の日は、先生を見れないから
大嫌いだった。

その時だけ私は優等生ぶって
授業を真面目に受けてみる。


陽太先生が、よく頑張りましたって
誉めてくれるから。




晴れた日は、先生を
ずーっとここから見つめられるから
大好きなんだ。



あ、先生いまコケた…。

授業中なのについ口元が緩んでしまう。


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