その一瞬さえも、惜しくて。
▽  に。

隣にいたくて。


鳴瀬ひかりが小嶋先生と
話しているのを覗き見して以来、

彼女がどうして外ばかり見つめているのかが、わかった。




彼女は小嶋先生をずっと見ていたんだ。

僕が隣の席になってからの間。

いや、この三年間、かもしれない。



どうしてもっと早く気付かなかったんだろう。
こんなにもヒントは沢山あったのに。




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