その一瞬さえも、惜しくて。

気に掛けているつもりでも
距離が縮まっているつもりでも

鳴瀬の事なんもわかってあげられていなかったんだな、俺。



「お昼か、そっかその手があったか…
和真さんきゅ!!」



「おい!あきら?!」



最後の一口を頬張って、
僕は屋上から飛び出した。



鳴瀬がいそうな所を僕は探した。


教室から図書館、裏庭まで。



< 95 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop