完璧上司は激甘主義!?
潔癖上司を想い続けられる方法
「いいよ、みーちゃんの好きなようにしちゃっても」
「え~!そんなのだめだよ。まーくんと私の結婚式なんだから~」
人前だというのに、来店からずっと見せつけるかのようにいちゃつくカップル。
「どうしていつも私ひとりで決めなくちゃいけないのよ!」
「仕方ないだろう!?仕事が忙しいんだから!」
「それを言ったら私だって仕事しているのよ!ちゃんと協力して!!」
来店時からずっと険悪なムードで、打ち合わせが始まるとすぐに喧嘩を始めた将来に不安を覚えるカップル。
「亜紀さん、引き出物はとにかく品数多く豪華にしてちょうだい。主人の顔が立たないから」
「……はい、お母様」
打ち合わせに母親を連れてきておいて、何も言わない彼氏と母親に頭が上がらない彼女。……なんとも不憫なカップル。
ここはエタンスラントの一階にあるサロン。
毎日たくさんの幸せカップルが訪れる場所である。
そこで清潔感のある黒のパンツスーツに身を包み、とにかくひたすらニコニコ笑顔でお客様に対応する私。
「はい、素晴らしい式にしましょう!」
慣れない接客用の笑顔を続けて三日目。そろそろ顔の筋肉も限界に近付いている。
どうしてブライダル企画課に配属されたはずの私がここにいるのか。それは一週間前に遡る。
「え~!そんなのだめだよ。まーくんと私の結婚式なんだから~」
人前だというのに、来店からずっと見せつけるかのようにいちゃつくカップル。
「どうしていつも私ひとりで決めなくちゃいけないのよ!」
「仕方ないだろう!?仕事が忙しいんだから!」
「それを言ったら私だって仕事しているのよ!ちゃんと協力して!!」
来店時からずっと険悪なムードで、打ち合わせが始まるとすぐに喧嘩を始めた将来に不安を覚えるカップル。
「亜紀さん、引き出物はとにかく品数多く豪華にしてちょうだい。主人の顔が立たないから」
「……はい、お母様」
打ち合わせに母親を連れてきておいて、何も言わない彼氏と母親に頭が上がらない彼女。……なんとも不憫なカップル。
ここはエタンスラントの一階にあるサロン。
毎日たくさんの幸せカップルが訪れる場所である。
そこで清潔感のある黒のパンツスーツに身を包み、とにかくひたすらニコニコ笑顔でお客様に対応する私。
「はい、素晴らしい式にしましょう!」
慣れない接客用の笑顔を続けて三日目。そろそろ顔の筋肉も限界に近付いている。
どうしてブライダル企画課に配属されたはずの私がここにいるのか。それは一週間前に遡る。