完璧上司は激甘主義!?
今週後半は南課長、確か出張が入っていたし。
そのまま研修に入ってしまえば、顔を合わせずに済む。……なんて、逃げているようだけどそれでも許して欲しい。
だっていまだに受け入れられないし。
南課長に“ショーコさん”という大切な人がいるってことを――。
あんなに優しい声を出しちゃうくらい大切な人なんだろうな。
そう思うとまた胸がギュッと締め付けられる。
頑張りたいって思う。……でも南課長に大切な人がいると知ってまで頑張ろうとは思えないよ。
そんな私には、今回の研修はありがたい。
だって時間が必要だもの。南課長には大切な人がいるんだっていう現実を受け入れる時間が――……。
* * *
「……とは言ったものの……。どうしよう未希。やっぱり辛い」
「そりゃそうでしょ」
午後二時過ぎ。
やっと休憩に入ることができ、たまたま時間が合った未希とランチ中。
その席で漏れてしまうのは愚痴ばかりだった。
「顔を合わせない方がいいと思っていたけど、真逆だよ。……顔を見れないのって辛い。……それにサロンでの仕事も辛い」
時間が必要だと思っていた。
南課長と顔を合わせずにいれば、自然と受け入れられると思っていたけど違った。
そのまま研修に入ってしまえば、顔を合わせずに済む。……なんて、逃げているようだけどそれでも許して欲しい。
だっていまだに受け入れられないし。
南課長に“ショーコさん”という大切な人がいるってことを――。
あんなに優しい声を出しちゃうくらい大切な人なんだろうな。
そう思うとまた胸がギュッと締め付けられる。
頑張りたいって思う。……でも南課長に大切な人がいると知ってまで頑張ろうとは思えないよ。
そんな私には、今回の研修はありがたい。
だって時間が必要だもの。南課長には大切な人がいるんだっていう現実を受け入れる時間が――……。
* * *
「……とは言ったものの……。どうしよう未希。やっぱり辛い」
「そりゃそうでしょ」
午後二時過ぎ。
やっと休憩に入ることができ、たまたま時間が合った未希とランチ中。
その席で漏れてしまうのは愚痴ばかりだった。
「顔を合わせない方がいいと思っていたけど、真逆だよ。……顔を見れないのって辛い。……それにサロンでの仕事も辛い」
時間が必要だと思っていた。
南課長と顔を合わせずにいれば、自然と受け入れられると思っていたけど違った。