完璧上司は激甘主義!?
私の……というか、ブライダル企画課の社員としての研修内容は来店されたお客様の案内と、飲み物を出すこと。その最中もプランナー達の接客様子を盗み見る。
どのような流れで契約が進んでいくのか。どんな風にお客様と接しているのか。お客様はどんなプランを好まれているのか。
南課長の言っていた通り学ぶことは沢山ある。
時にはプランナーと同席させてもらうこともあるけれど、一日一組あるかないか。
だけど本当、沢山のカップルがいて、みんながみんな幸せいっぱいなのだろうけど、その幸せの形にも色々あるのだと勉強させられたりもした。
そして、お客様に対する態度も――。
「ちょっと!私達が契約したプランだけど、情報誌にはさらに安い値段で掲載されているってどういうこと!?」
「えっと……ですね」
落ち着いたオルゴールの音色が響く館内に、突如響くお客様の大きな声。
どうやら苦情、らしい。
興奮気味に話す女性の手には結婚情報誌が握られていた。
確かあの雑誌には冬のウエディングフェアの特集ページが掲載されていたはず。
今の時期からすると、あのお客様も冬に挙式予定なのかな?
「私達が契約した値段より十五万円近く安いってどういうこと!?ほとんど同じ内容なのに、おかしいんじゃないの!?」
「すっ、すみませんあのっ……!」
どのような流れで契約が進んでいくのか。どんな風にお客様と接しているのか。お客様はどんなプランを好まれているのか。
南課長の言っていた通り学ぶことは沢山ある。
時にはプランナーと同席させてもらうこともあるけれど、一日一組あるかないか。
だけど本当、沢山のカップルがいて、みんながみんな幸せいっぱいなのだろうけど、その幸せの形にも色々あるのだと勉強させられたりもした。
そして、お客様に対する態度も――。
「ちょっと!私達が契約したプランだけど、情報誌にはさらに安い値段で掲載されているってどういうこと!?」
「えっと……ですね」
落ち着いたオルゴールの音色が響く館内に、突如響くお客様の大きな声。
どうやら苦情、らしい。
興奮気味に話す女性の手には結婚情報誌が握られていた。
確かあの雑誌には冬のウエディングフェアの特集ページが掲載されていたはず。
今の時期からすると、あのお客様も冬に挙式予定なのかな?
「私達が契約した値段より十五万円近く安いってどういうこと!?ほとんど同じ内容なのに、おかしいんじゃないの!?」
「すっ、すみませんあのっ……!」