完璧上司は激甘主義!?
外装からすでに高級感が漂う店先は、この姿では入れそうにない。
いつかは正装して入ってみたいな。
そんなことを願いながらも斗真を引きずり、未希との待ち合わせ場所へと向かおうとした時、ちょうどレストランから一組のカップルが出てきた。
「……いいなぁ」
好きな人と有名なフレンチを堪能……なんて、私には夢のまた夢だ。
南課長とふたりで食事できたなら、嬉しくて死んじゃいそうだよ。
また足を止め、つい出てきたカップルを見つめてしまう。
遠すぎず、かといって近すぎないふたりの距離がなんとも羨ましくて仕方ない。
それに男性の方は南課長のように背が高いし、髪型まで似ているし。
「……ん?」
歩道を歩き始めたふたりの姿が、街灯に照らし出されていく。
その姿に目を疑ってしまった。
「……嘘」
見間違いじゃない、よね?
レストランから出ていたふたりは、終始会話を楽しんでいて恋人同士なんだと遠目でも分かった。
だから余計に何度も確認してしまうものの、やはり見間違いなんかじゃない。
いつかは正装して入ってみたいな。
そんなことを願いながらも斗真を引きずり、未希との待ち合わせ場所へと向かおうとした時、ちょうどレストランから一組のカップルが出てきた。
「……いいなぁ」
好きな人と有名なフレンチを堪能……なんて、私には夢のまた夢だ。
南課長とふたりで食事できたなら、嬉しくて死んじゃいそうだよ。
また足を止め、つい出てきたカップルを見つめてしまう。
遠すぎず、かといって近すぎないふたりの距離がなんとも羨ましくて仕方ない。
それに男性の方は南課長のように背が高いし、髪型まで似ているし。
「……ん?」
歩道を歩き始めたふたりの姿が、街灯に照らし出されていく。
その姿に目を疑ってしまった。
「……嘘」
見間違いじゃない、よね?
レストランから出ていたふたりは、終始会話を楽しんでいて恋人同士なんだと遠目でも分かった。
だから余計に何度も確認してしまうものの、やはり見間違いなんかじゃない。