完璧上司は激甘主義!?
珍しく緊張している。
それもそのはずだ。
ほとんどの人が高畑ミミの素性を知らないのだから。
どうして高畑ミミと新が顔見知りだったのかは分からないが、それも応接室にいる高畑先生に会えば分かること。
応接室前で足を止め、大きく息を吐く。
ドアの向こうにいるのは、どんな人物なのだろうか。
なんせ素性が分からないのだから、どんな風貌かも分からない。
「失礼します」
数回ノックし、ドアを開ける。
「初めまして」
するとすぐに聞こえてきた声に、足が止まってしまった。
「……初めまして」
数秒遅れながらも返事を返すものの、戸惑いを隠せない。
名前からしてずっと女性だと思っていた。
なのに声は男性のもので、顔を上げれば俺と同じくらいの年齢の男性が立っていた。
「すみません、突然訪ねてきてしまって」
「いいえ、とんでもないです」
名刺を取り出し、差し出す。
「遅れてすみません。ブライダル企画課の南と申します」
「デザイナーの高畑ミミです」
名刺交換をし、受け取ったのは先ほど部長に見せてもらったものと全く同じだった。
いまだに信じられないが、どうやら本当に彼が有名な高畑ミミで間違いなさそうだ。
それもそのはずだ。
ほとんどの人が高畑ミミの素性を知らないのだから。
どうして高畑ミミと新が顔見知りだったのかは分からないが、それも応接室にいる高畑先生に会えば分かること。
応接室前で足を止め、大きく息を吐く。
ドアの向こうにいるのは、どんな人物なのだろうか。
なんせ素性が分からないのだから、どんな風貌かも分からない。
「失礼します」
数回ノックし、ドアを開ける。
「初めまして」
するとすぐに聞こえてきた声に、足が止まってしまった。
「……初めまして」
数秒遅れながらも返事を返すものの、戸惑いを隠せない。
名前からしてずっと女性だと思っていた。
なのに声は男性のもので、顔を上げれば俺と同じくらいの年齢の男性が立っていた。
「すみません、突然訪ねてきてしまって」
「いいえ、とんでもないです」
名刺を取り出し、差し出す。
「遅れてすみません。ブライダル企画課の南と申します」
「デザイナーの高畑ミミです」
名刺交換をし、受け取ったのは先ほど部長に見せてもらったものと全く同じだった。
いまだに信じられないが、どうやら本当に彼が有名な高畑ミミで間違いなさそうだ。