完璧上司は激甘主義!?
大きく深呼吸をし、いざドアを数回ノックする。
そして呼吸を整え、応接室の中へ足を踏み入れた。
「……失礼……します」
「新さん!」
応接室に入るとすぐに聞こえてきた私を呼ぶ声。
顔を上げるといつの間にか駆け寄ってきた人物を見た瞬間、唖然としてしまった。
「え……どうして大高さんがここに……?」
にこにこと笑う大高さんの後ろには南課長がいるということも忘れてしまうくらい、私の頭の中は混乱していた。
* * *
「んじゃ早速始めますか!麻帆の失恋記念パーティーを」
「……ちょっと斗真!もっと優しい言葉をかけてくれる?これでも私、かなり傷ついているんだから」
「そうだよ斗真!」
私と一緒になって未希が言うと、斗真は急に小さくなってしまった。
南課長に告白し、見事に玉砕してしまった日から早二週間が過ぎた。
南課長に振られてしまったことはすぐにふたりに報告済みだったものの、なかなか三人で会う機会を作ることができず、今日になってしまった。
だけどさすがに二週間も過ぎると、失恋の傷の穴は埋まってきていたけれど、それでもデリカシーのない斗真の言葉にはやはり毎回ながら、イラッとさせられる。
そして呼吸を整え、応接室の中へ足を踏み入れた。
「……失礼……します」
「新さん!」
応接室に入るとすぐに聞こえてきた私を呼ぶ声。
顔を上げるといつの間にか駆け寄ってきた人物を見た瞬間、唖然としてしまった。
「え……どうして大高さんがここに……?」
にこにこと笑う大高さんの後ろには南課長がいるということも忘れてしまうくらい、私の頭の中は混乱していた。
* * *
「んじゃ早速始めますか!麻帆の失恋記念パーティーを」
「……ちょっと斗真!もっと優しい言葉をかけてくれる?これでも私、かなり傷ついているんだから」
「そうだよ斗真!」
私と一緒になって未希が言うと、斗真は急に小さくなってしまった。
南課長に告白し、見事に玉砕してしまった日から早二週間が過ぎた。
南課長に振られてしまったことはすぐにふたりに報告済みだったものの、なかなか三人で会う機会を作ることができず、今日になってしまった。
だけどさすがに二週間も過ぎると、失恋の傷の穴は埋まってきていたけれど、それでもデリカシーのない斗真の言葉にはやはり毎回ながら、イラッとさせられる。