完璧上司は激甘主義!?
「あ~もう本当に嬉しい!麻帆、良かったね!!」

感極まり、未希は勢いよく私に抱き着いてきた。
そんな未希に嬉しくて堪らない気持ちになってしまう。

「ありがとう、未希」

「いやいや、本当に俺も嬉しいよ。それに正直、俺と未希だけ幸せいっぱいで申し訳なかったしな!」

ガハハハッと笑いながら、嬉しそうにビールを飲む斗真。

「ちょっと斗真、一言余計なんですけど」

だから斗真はいつまで経っても子供なのよ。
でも未希同様、斗真も自分のことのように喜んでくれていることが嬉しい。

「とにかく今日は飲もう!」

「うん!」

再度乾杯をし、他愛ない話で盛り上がっていく。
そしてそれぞれがほろ酔いになってきた頃、だいぶ酔っている斗真がとんでもないことを言い出した。

「ところで麻帆、南課長とはもうヤッたのか?」

「ぶっ!」
「ちょっと斗真っ!?」

飲んでいたものを吹き出す私と、斗真の言葉に慌てる未希。
なのに当の斗真と言えば、目が座っちゃった状態で私を睨んでいる。

「こら麻帆!さっさと白状しろ!」

「白状って……そんなのするわけないでしょうが!!」
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