完璧上司は激甘主義!?
「ごめん、ちょっと意地悪しただけだ」

えぇっ!意地悪!?南課長が!?

信じられなくて口をパクパクさせてしまっていると、堪えられなくなったように南課長は吹き出した。

「そういうの見せられると、ついイジメたくなる」

「いっ、イジメ……ですか?」

「あぁ」

ギュッと私の手を握ると、反対の手で身体をそっと抱き寄せてくれた。

「いいよ、今のままで。俺と一緒にいるのに無理してほしくない」

「南課長……」

優しい言葉に、ジンときてしまう。

「それに俺、意外とズボラな新って嫌いじゃない」

「え?」

そう言うと南課長は私の身体を離し、両手で頬を包んできた。

「そっ、それはつまり……私はズボラ女のままでいても、いいってことでしょうか?」

途切れ途切れになりながらも尋ねると、返事の代わりにキスが落とされる。

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