完璧上司は激甘主義!?
「みっ、未希!俺だってちゃんと真剣に未希との将来を考えているんだ!今はまだ半人前だし、未希を養うならもっと出世してからがいいと思うし……」
未希は冗談で言っているというのに、真剣に返す斗真に未希も私も我慢できず大笑いしてしまった。
「なっ……!なんで笑うんだよ!」
「だって斗真ってば本気で返してくるから!……でも嬉しい、ありがとう」
そう言って微笑んだ未希は本当に嬉しそうだった。
これが斗真のいいところなのかもしれないな。
未希にはいつだって誠実で真面目で全力で。そんな斗真だからこそ、未希も好きになったのかもしれない。
親友ふたりの幸せそうな姿を見ながらも、明日必ず篤人さんに自分の気持ちを素直に話そうと心に決めた。
「……とは、言ったものの……」
次の日、意気揚々と出勤した私はボードの前でがっくり項垂れてしまった。
だって南課長、午前中は朝から会議が入っており、既に会議が始まっているのだから。
十時の珈琲を出す際、さり気なく話がしたいってことを伝えようと思ったのにな。
メールや電話といった手段はもちろんある。
でもこういった話だからこそ、最初から最後まで自分で話したいって思うんだよね。
そろそろ就業時間。
ほとんどの社員が出勤している中、自分も席に戻って準備に取り掛かろうとした時。
未希は冗談で言っているというのに、真剣に返す斗真に未希も私も我慢できず大笑いしてしまった。
「なっ……!なんで笑うんだよ!」
「だって斗真ってば本気で返してくるから!……でも嬉しい、ありがとう」
そう言って微笑んだ未希は本当に嬉しそうだった。
これが斗真のいいところなのかもしれないな。
未希にはいつだって誠実で真面目で全力で。そんな斗真だからこそ、未希も好きになったのかもしれない。
親友ふたりの幸せそうな姿を見ながらも、明日必ず篤人さんに自分の気持ちを素直に話そうと心に決めた。
「……とは、言ったものの……」
次の日、意気揚々と出勤した私はボードの前でがっくり項垂れてしまった。
だって南課長、午前中は朝から会議が入っており、既に会議が始まっているのだから。
十時の珈琲を出す際、さり気なく話がしたいってことを伝えようと思ったのにな。
メールや電話といった手段はもちろんある。
でもこういった話だからこそ、最初から最後まで自分で話したいって思うんだよね。
そろそろ就業時間。
ほとんどの社員が出勤している中、自分も席に戻って準備に取り掛かろうとした時。