完璧上司は激甘主義!?
トマトの雑炊に、アサリの味噌汁。そしてこれは……セロリの浅漬けだろうか。
どれもこれも完全な二日酔いの私にも食べられるような物ばかりだった。
「ここ、いいところだな?徒歩五分以内の場所に、二十四時間営業しているスーパーがあって」
「あ……はい。私もいつも利用させてもらっています」
まぁ……南課長のように材料を買いに行くことはなく、ひたすら弁当や総菜、そして朝ご飯を買いに行くだけなんだけど。
「とにかく食べろ。でないと遅刻する」
「はっ、はい!」
いつもはスキンケアグッズで大半を占められているテーブルの上に、今日は美味しそうな朝食が並んでいる。
ひとり暮らしを始めてからこんなこと、初めてかもしれない。
「いっ、いただきます……」
目の前に座った南課長の様子を窺いながらも、行儀よく正座し、顔の前で両手を合わせ合掌する。
そして蓮華で雑炊をすくい、口に運んだ。
「美味しい!」
次の瞬間、南課長の前だということも忘れてあまりの美味しさに、大きな声を出してしまった。
「南課長!美味しいです!」
興奮気味にそう伝えれば、南課長は嬉しそうに口角を上げて微笑んだ。
どれもこれも完全な二日酔いの私にも食べられるような物ばかりだった。
「ここ、いいところだな?徒歩五分以内の場所に、二十四時間営業しているスーパーがあって」
「あ……はい。私もいつも利用させてもらっています」
まぁ……南課長のように材料を買いに行くことはなく、ひたすら弁当や総菜、そして朝ご飯を買いに行くだけなんだけど。
「とにかく食べろ。でないと遅刻する」
「はっ、はい!」
いつもはスキンケアグッズで大半を占められているテーブルの上に、今日は美味しそうな朝食が並んでいる。
ひとり暮らしを始めてからこんなこと、初めてかもしれない。
「いっ、いただきます……」
目の前に座った南課長の様子を窺いながらも、行儀よく正座し、顔の前で両手を合わせ合掌する。
そして蓮華で雑炊をすくい、口に運んだ。
「美味しい!」
次の瞬間、南課長の前だということも忘れてあまりの美味しさに、大きな声を出してしまった。
「南課長!美味しいです!」
興奮気味にそう伝えれば、南課長は嬉しそうに口角を上げて微笑んだ。