完璧上司は激甘主義!?
面接じゃないんだし、ここまで緊張することないのに。
ダメなんだよね、昔から。
なにかあるたびに緊張しちゃって、良い結果を残せないこともしばしばあった。
こんな調子で、入社試験なんて受けて大丈夫かな。
これから通らなくてはいけない道、入社試験のことを考えると大きな溜息が漏れてしまう。
そんな時。
「ママー!!猫ちゃんが大変!!」
「あら、本当だ!」
背後から聞こえてきた親子のやり取りに振り返ると、なぜか親子は木の上を見上げては、心配そうにその様子を見守っていた。
どうしたんだろう。
好奇心が勝り、ベンチから立ち上がり親子の元へと駆け寄る。
「あの、どうかされたんですか?」
「あっ……あれ。猫が木の上から降りられなくなっちゃったみたいなの」
「猫?」
女性に言われ見上げると、高い位置に子猫が鳴きながら震えていた。
「やだ、どうしてあんな高いところに?」
「お姉ちゃん、猫ちゃん落ちちゃわないよね!?」
可愛らしい女の子に涙目で訴えられると、弱い。
助けなくちゃいけないって使命感に駆られる。
でも……。
もう一度子猫のいる場所を確認する。
小さい頃、何度か木登りしたことあったけど……。
さすがにこの歳になって登れるか自信ないし、第一今の私は就活真っ最中のスーツ姿。
この格好では木に登れそうにない。
ダメなんだよね、昔から。
なにかあるたびに緊張しちゃって、良い結果を残せないこともしばしばあった。
こんな調子で、入社試験なんて受けて大丈夫かな。
これから通らなくてはいけない道、入社試験のことを考えると大きな溜息が漏れてしまう。
そんな時。
「ママー!!猫ちゃんが大変!!」
「あら、本当だ!」
背後から聞こえてきた親子のやり取りに振り返ると、なぜか親子は木の上を見上げては、心配そうにその様子を見守っていた。
どうしたんだろう。
好奇心が勝り、ベンチから立ち上がり親子の元へと駆け寄る。
「あの、どうかされたんですか?」
「あっ……あれ。猫が木の上から降りられなくなっちゃったみたいなの」
「猫?」
女性に言われ見上げると、高い位置に子猫が鳴きながら震えていた。
「やだ、どうしてあんな高いところに?」
「お姉ちゃん、猫ちゃん落ちちゃわないよね!?」
可愛らしい女の子に涙目で訴えられると、弱い。
助けなくちゃいけないって使命感に駆られる。
でも……。
もう一度子猫のいる場所を確認する。
小さい頃、何度か木登りしたことあったけど……。
さすがにこの歳になって登れるか自信ないし、第一今の私は就活真っ最中のスーツ姿。
この格好では木に登れそうにない。